円安が変えた教育移住のコスト計算
みなさん、こんにちは。Saoriです。
マレーシアに移住して3年半が経ちました。最近、経営者の方から「円安が進んでいるけど、教育移住のコストってどう変わった?」とよく聞かれます。
確かに、為替の影響は無視できません。2026年6月22日現在、1マレーシアリンギットは39.01円です。私が移住を決めた3年前は1リンギット28円台でしたから、実に約40%も円安が進行しています。
でも、ここで大事なのは「単純な円高・円安だけで判断しない」こと。教育移住の費用対効果は、もっと複合的に考える必要があります。
ペナンとKL、学費の実態
私が住むペナンと首都クアラルンプールでは、学費の水準が大きく異なります。
ペナンのインターナショナルスクールの場合、年間学費はおおむね4万〜7万リンギット。これを現在のレートで計算すると、約156万円〜273万円です。
一方、KLのトップ校(ISKLやAlice Smithなど)は年間8万〜12万リンギット。約312万円〜468万円になります。
「円安でこんなに高いの?」と思われるかもしれません。でも、東京のインターナショナルスクールの学費は年間200万〜350万円が一般的。さらに入学金や施設費など諸経費が別途かかります。
つまり、ペナンのインターは東京の半額以下。KLのトップ校でも東京と同等かやや安い水準なんです。
わが家のリアルな支出
Hikari(小学2年生)とZen(年長)を通わせているペナンのインターでは、年間学費が約5万リンギット(195万円)。これにスクールバス代や課外活動費を加えると、年間約6万リンギット(234万円)ほどです。
東京で同じレベルの教育を受けようと思えば、軽く倍以上はかかるでしょう。それに加えて、英語環境や多文化体験、自然豊かな生活環境という付加価値があります。
為替リスクへの3つの対策
円安が続くと「これから移住するのは怖い」と感じる方もいるでしょう。でも、経営者の皆さんならご存じの通り、リスクはコントロールできます。
私が実践している対策を3つご紹介します。
リンギット建てで資産を持つ
マレーシアに長期滞在するなら、日本円をすべて持っているのはリスクが高い。私はマレーシアの銀行にリンギット建ての預金を持ち、家賃や学費の支払いに充てています。
そうすれば、為替変動の影響を直接受けません。不動産購入も有力な選択肢です。
年に一度、まとめて学費を支払う
多くのインターでは、年払いや学期払いが可能です。分割払いより年払いの方が割安な場合が多く、為替リスクも一度で済ませられます。
わが家は毎年3月に翌年度分の学費を一括払いしています。この時期は円高傾向にあることも多く、タイミングを狙いやすいです。
複数通貨で収入源を持つ
私の場合は、日本からのリモート収入とマレーシア法人の収入の2本立て。日本円とリンギットの両方で収入があるため、為替変動の影響を相殺しやすい構造です。
経営者の方なら、現地での事業展開や投資も視野に入れるといいでしょう。
教育移住の本当の損益分岐点
ここで冷静に考えたいのが、教育移住の損益分岐点です。
単純計算すると、東京のインター(年間300万円)とペナンのインター(年間195万円)の差額は105万円。3年間で315万円、6年間で630万円の差がつきます。
さらに生活費も、東京に比べてマレーシアは家賃が半額以下、食費や光熱費も安い。ファミリーで月30万円以上の差が出ることも珍しくありません。
つまり、教育移住によって生まれる「差額」は、年間で1000万円を超える可能性もあるんです。
もちろん、移住には初期費用や渡航費、ビザ取得費用などがかかります。でも、中長期的に見れば、教育費と生活費の両方で大きなコストメリットが生まれます。
数字だけじゃ測れない教育の価値
最後に、お金の話だけでは終わりたくありません。
HikariとZenがペナンのインターで得ているものは、英語力だけじゃないんです。多国籍のクラスメートとの交流、自然の中でのびのび育つ環境、そして「自分は世界の一員だ」という感覚。
こうした経験は、数字で測れるものではありません。でも、将来の子どもたちの可能性を大きく広げてくれると確信しています。
Yukariはまだ1歳半。彼女が学校に上がる頃には、また状況が変わっているかもしれません。それでも、私たち家族が選んだこの道に後悔はありません。
円安の時代だからこそ、グローバルな視点で教育投資を考える。それが、これからの子育て世代に求められる姿勢だと感じています。
教育移住に興味がある方は、まずは短期滞在で実際の生活を体験してみることをおすすめします。百聞は一見に如かず。マレーシアの空気を感じれば、その価値がきっと実感できるはずです。


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