IB200校計画の達成と、その裏側
先日、東洋経済オンラインで「国際バカロレア200校計画達成の一方、日本でケンブリッジ国際認定校が増加中」という記事を読みました。政府が掲げたIB校200校計画は達成したものの、実際には費用面の負担からIB導入を断念する学校が少なくないという内容です。
私、Saoriはマレーシア・ペナンに住んで3年半。長女のHikari(2018年生まれ)と長男のZen(2020年生まれ)をインターナショナルスクールに通わせながら、日々国際教育の現場を目の当たりにしています。
日本国内でIBが広がりつつある一方で、その現実は決して平坦ではありません。今日はこのニュースをきっかけに、教育移住を検討する皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
なぜ日本でIB導入が難しいのか
記事によると、IB導入には教員研修やカリキュラム整備に大きなコストがかかるそうです。特に公立校では予算の制約が大きく、IB認定校としての運営を断念するケースが出ているとのこと。
私も日本で小学校教諭をしていた経験から、この課題はよく理解できます。IBの授業は従来の一斉指導とは全く異なり、探究型学習を実践するには教員のスキルアップが不可欠です。そのための研修費用や時間を捻出するのは、確かに簡単ではありません。
さらに、IBは英語での授業が基本。日本人教員の英語力向上も大きな壁になっています。結果として、IBを目指しながらも「やっぱり無理だった」という学校が増えているのが現状です。
ケンブリッジ国際認定校の急増が示すこと
一方で、日本ではケンブリッジ国際認定校が増加傾向にあるそうです。ケンブリッジはIGCSEやAレベルを提供するイギリス系のカリキュラムで、IBと比べて導入のハードルが低いと言われています。
私の子どもたちが通うペナンのインターも、ケンブリッジカリキュラムを採用しています。Hikariは今年から本格的にIGCSEの準備を始めましたが、学校側のサポート体制は非常に充実しています。
ケンブリッジの魅力は、何と言っても柔軟性。科目ごとにレベルを選べるので、子ども一人ひとりの得意分野を伸ばしやすいんです。Zenも算数が得意なので、上のレベルの教材にチャレンジしています。
マレーシアで得られる国際教育の現実
ここペナンでは、IBとケンブリッジの両方を提供する学校がたくさんあります。選択肢が多いからこそ、子どもの特性に合わせた学校選びができるのが大きなメリットです。
我が家の場合、当初はIB校も検討しました。しかし、Hikariの性格や学習スタイルを考えると、ケンブリッジの方が合っていると判断しました。IBは探究型学習が中心で、自らテーマを決めて深掘りする力が必要。一方、ケンブリッジは基礎をしっかり固めつつ、応用力も養えるバランスの良さが魅力です。
マレーシアのインターの学費は、日本でIBを導入するよりもずっとリーズナブル。最新為替情報によると、1 MYR = 39.41 JPY(2026年6月19日現在)。ペナンのインター年間学費はおよそ80〜150万円(約4〜7.5万元)。日本でIB校に通うより圧倒的にコストを抑えられます。
教育移住で広がる選択肢
日本のIB200校計画は、確かに一つの目標達成です。しかし、その裏で「IBを断念した学校」が存在するという事実は、教育の現場に立っていた者として複雑な気持ちになります。
私は教育移住を「贅沢」ではなく、子どもへの投資だと考えています。日本の構造的リスクに対して、海外で国際教育を受けることは合理的な選択肢の一つ。特にマレーシアは、コストパフォーマンスの高さと多文化環境が魅力です。
HikariとZenは学校で英語を学びながら、マレー語や中国語にも触れています。三人目のYukari(2024年8月生まれ、1歳半)も、もうすぐ言葉を覚える時期。この環境で育つ子どもたちの未来を思うと、ワクワクが止まりません。
まとめ:子どもに合った教育を選ぶために
IBかケンブリッジか、日本か海外か。教育の選択肢は多様化していますが、大切なのは「子どもの特性に合っているかどうか」です。
日本の学校がIB導入に苦戦する一方、ケンブリッジが浸透している現状は、教育の多様性が広がっている証拠。私たち親にできるのは、情報を集めて最適な環境を選んであげることではないでしょうか。
教育移住に興味がある方は、まずは現地の学校見学から始めてみてください。きっと新しい発見があるはずです。私も引き続き、ペナンでのリアルな体験をお伝えしていきますね。

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